ケンジントン宮殿
Kensington Palace
add: Kensington Palace ,
Kensington Gardens, W8
tel: 0870-751-5170
hp: ケンジントン宮殿公式サイト
ケンジントン宮殿は、ハイド・パークに隣接したケンジントン・ガーデンズの中にあり、プリンセス・ダイアナが最後に暮らした城。現在は、ロイヤル・ファミリーの為のオフィスとプライベート・アパートメントになっています。
ここは、ヴィクトリア女王の生家でもあり、子供の頃に過ごした部屋などを見学することができます。また18世紀から現在までのロイヤル・ドレス・コレクションの展示もあり、イギリスの服飾文化の歴史の深さが、現代のファッションに大きく影響を与えているということが分かります。また、服飾文化を通じ、当時の貴族社会における社交界デビューについての慣習、マナーなどを紹介しています。
現在は、写真家マリオ・テスティーノによるプリンセス・ダイアナの素顔をファインダーに収めた写真展を開催。人々に愛されながらも、傷つき、儚くこの世を去ってしまったプリンセスのベールを脱いだ眼差しをそこで見つけることができます。(2007年7月まで)
プリンセス・ダイアナ(Diana, Princess of Wales)
故ダイアナ元皇太子妃は、1961年7月1日にイングランド東部ノーフォークのスペンサー家の三女として誕生しました。1981年7月29日、20歳のときにチャールズ皇太子とロンドンのセントポール寺院で結婚。長男のウィリアム王子と次男のヘンリー王子を出産し、公務では子供のためのチャリティーや発展途上国のエイズ防止、地雷撲滅キャンペーンなどに積極的に取り組み、国民からの絶大なる支持を受けました。しかし、夫妻の不倫問題で1996年には離婚。さらには1997年8月31日、パリの「リッツ」でのディナーの直後、恋人であったハロッズの御曹司ドディ・アルファイドと同乗していた車が事故に遭い他界してしまいます。現在も、プリンセス・オブ・ウェールズとして世界中の人々から愛され続けています。
ケンジントン宮殿を楽しむためのお役立ち情報
ケンジントン宮殿は、自然とガーデニングの美しいケンジントン・ガーデンズの中にあり、とても優雅なひと時を過ごすことができます。ここでは、故ダイアナ元皇太子妃のお過ごしになられたパーク内で楽しめるいくつかのスポットを紹介します。
ケンジントン・ガーデンズ Kensington Gardens
ウィリアム3世(在位1689-1702)が1689年にハイド・パークの一部であったこの土地をケンジントン宮殿の庭として獲得したのがこのガーデンの誕生です。このガーデン・デザインの特徴は、ジョージ3世(在位1760-1820)の妻キャロライン王妃がデザイナーであるチャールズ・ブリッジマンを雇い、1728年に大掛かりな工事で築いたサーペンタイン池とロング・ウォーターと呼ばれる水路ではないでしょうか。ゆるやかに流れる川のような美しい景観は、多くの鑑賞する者達を圧倒したことから「ははぁ!!」という愛称でも呼ばれていたようです。また、宮殿の目の前にあるラウンド池もこの時に造られ、その丸い池の周りに、車輪のように木を植えたのが斬新だったようです。
かつてここは正装した者だけがしか入園を許された庭園のでしたが、ヴィクトリア女王が即位後にバッキンガム宮殿へ移転したことから、誰もが入場できる広く開かれた公園となりました。
このケンジントン・ガーデンズには、イギリスのおとぎ話で有名なピーター・パンの銅像や、プリンセス・ダイアナのメモリアル遊園(子供のための施設)などがあります。
(左上)一番美しい季節は、花々の美しい2-8月頃。(右上)カメラを向けると、立ち止まっ
てポーズをとるような仕草をするとても愛らしいリスに遭遇。(下)隣接するハイドパーク。