『ハミルトン』ロンドン公演 ご予約方法、あらすじ、劇場、座席表
アメリカ建国の父アレキサンダー・ハミルトンの生涯をヒップホップで描く
楽しいだけではない、現代社会に光を当て、多様性を訴えた必見の作品
「イン・ザ・ハイツ」など作詞・作曲家としてはもちろん、俳優としても活躍するリン・マニュエル・ミランダ(LMミランダ)による作品。2015年オフ・ブロードウェイでの成功から、ハミルトンは、最も予約困難なプロダクションとなりました。ロン・チャーナウによるアレキサンダー・ハミルトンの伝記をもとに、LMミランダが作詞・作曲および脚本を手掛けています。ジョージ・ワシントンの右腕として活躍したアメリカ建国の父と呼ばれるアレキサンダー・ハミルトンの人生をヒップホップ、R&B、ソウルミュージックなど、あらゆるジャンルを取り入れ、親しみを持って描いています。7年の歳月をかけ、無料公演も開催し、大宣伝の上で2015年に公開。LMミランダによって、ハミルトンが演じられたのも大きなインパクトを持ったといえます。第70回トニー賞では、最も多い16部門でノミネートされ、11部門を受賞したモンスター作品。イギリスでは、アメリカの文化が受け入れられるかという疑問もはねのけ、オリヴィエ賞も7部門受賞。イギリスの大半のメディアが当作品を絶賛しています。
(公演時間 2時間45分)
(ハミルトンのあらすじ)
舞台は、18世紀後半のニューヨーク。この地に降り立ったアレキサンダー・ハミルトンは、新しい仲間たちに出会う。これからの運命をともにする友人であり、ライバルたちだ。優秀な一方、狡猾で生涯の宿敵となるアーロン・バー、そして仲間となるジョン・ローレンス、マルキス・ドゥ・ラファイエット、ハーキュリーズ・マリガン。
ニューヨークに降り立つ移民で孤児のハミルトンは、アーロン・バーに出会う
アレキサンダーは、アメリカの革命のために、自分に与えられたチャンス(Shot)を決して逃しはしないと断言する。そして、自由のためにイギリス王ジョージ三世と戦う必要があると声高に訴える。しかし、アーロンだけは、自分の意見を言えば、大きなトラブルに見舞われるだろうというだけだ。一方、4人は、熱く語った今夜のことは、後世にも渡って、子供や孫たちが代々語り継いでくれるだろうと話す。(The
Story of Tonight)
4人で熱く語った今夜の子とは、後世に渡って語り継がれるだろうと歌い上げる名場面のひとつ
ニューヨークのダウンタウンには、スカイラー姉妹のアンジェリカ、イライザ、ペギーが散歩をしている。長女で聡明なアンジェリカは、新聞を手に女性の地位向上を期待している。イライザは生き生きとした人々の生活に興奮し、生真面目なペギーは父に怒られると恐れて姉たちをいさめている。
イライザ、アンジェリカ、ペギーのスカイラー姉妹
イギリスでは、ジョージ3世が植民地アメリカへ税を課し、軍隊を送り込んでいた。そして、なぜ、アメリカは、君主から離れていこうとするのかと、別れたがる恋人アメリカへの恨み節を吐く(You‘ll be back)
32,000のイギリス軍兵がニューヨーク・ハーバーに配置され、人々は大きな戦いを目前にしている。ジョージ・ワシントンは、この危機に対し、自分には有能な右腕が必要だと考えている。そこへ、アーロンが訪ねてくる。ワシントンの補佐を志願するためだ。しかし、ワシントンはアーロンを帰し、アレキサンダーを呼んで、文章を書かせるために補佐にすると決める。
ジョージ・ワシントンは、ハミルトンを右腕にすることを決める
冬の舞踏会には、資産家の娘たちが揃い、その縁を狙う男たちが嗅覚を利かせて訪れている。スカイラー姉妹の次女イライザは、アレキサンダーに一目ぼれしてしまう。そして、長女アンジェリカは、アレキサンダーをイライザへ紹介し、イライザとアレキサンダーは手紙のやり取りをはじめ、二人は結婚することになる。(Helpless)
結婚式が始まり、アンジェリカは、アレキサンダーに出会った日のことを思い出している。彼女は、自分ほど聡明な人に出会ったことはなく、有能なアレキサンダーと一緒になれたらと願っていた。しかし、最愛の妹を想い、身を引いた苦悩にさいなまれている。
アレキサンダーが名家スカイラーの家族になり、出世を遂げていく一方、アーロンは、イギリス人将校妻セオドシアと叶わない恋に落ちていた。アーロンは愛するセオドシアとの将来を切望する一方、両親に恥じない生き方をしなければと思いとどまる。忍耐強く機が熟すまで耐えている自分と比較し、アレキサンダーは思うままに行動し、成功を遂げている。アーロンは全てがうまくいくまで「待つ」と心に決めるのだった。(WAIT FOR IT)
ジョージ・ワシントンは、イギリス軍との激戦が続く中、夜襲をかける計画を立てる。ハーキュリーズはニューヨークのテーラーへ戻り、イギリス人たちから情報を引き出し、ラファイエットはフランスに船を供給するよう依頼。ジョンとアレキサンダーは、奴隷制の終わりとイギリス軍への攻撃継続について、正当性を訴えるために記事を書いている。アレキサンダーは軍の司令官になることを望んでいる。しかし、ワシントンは息子のようにかわいい右腕を戦地へ送ることに賛同しない。代わりにチャールズ・リー(リー将軍)をその地位にすえたのだった。しかし、リー将軍の作戦はうまくいかず、ワシントンはリーからラファイエットに交代させる。リーはワシントンを公の場で批判し、憤慨したジョンは同じ気持ちのアレキサンダーをセカンドにつけてリーに決闘を申し込む。(STAY ALIVE)ジョンは勝ったが、決闘の事実を知ったワシントンは激怒する。アレキサンダーは、改めて軍の司令官になりたいと申し出るが、ワシントンは家に帰れと命じる。そして、家に帰るとイライザが妊娠していることを打ち明ける。そして、彼女は、経済的に豊かでなくとも、家族が無事でいることが幸せだとアレキサンダーに諭すのだった。
ラファイエットはフランスから多くの武器と6艘の戦艦をフランス政府から引き出し、ワシントンにアレキサンダーを戻すことを提案。ワシントンは、戻ってきたアレキダンサーに、人々が彼の様々な選択を見ていると注意した上で、戦場での指揮を命じる。そして、アレキサンダーは、ヨークタウンでの戦いで英軍をだまし討つ。この大勝利は、イギリス人を国外へと追放することに成功する。
ジョージ3世は、恋人アメリカに裏切られ「自分たちで国を治められるのか」と皮肉たっぷり。アーロンは、未亡人となったセオドシアと結婚し、最愛の娘を授かる。そして、娘のために一生懸命、名声を上げようと誓うのだった。そして、アーロンもアレキサンダーともに、独立戦争後は法律家になり、国のためにより一層働いていた。アレキサンダーは、息子フィリップのために生きようと誓う。そして、初代アメリカ大統領ワシントンにより、財務長官に任命され、家族をおいて仕事に励むことになる。
敵のジョージ3世は、舞台ではおバカでコミカルな人気キャラクター。
ワシントンはフランス帰りのトーマス・ジェファーソンを国務長官に任命。ある日、トーマスはアレキサンダーに対して腹を立てていたジェームズ・マディソンに道で会う。アレキサンダーは、国費に関する実権を握りすぎで、南部の農園のことを考えておらず、トーマスがそれを止めるべきだという。彼らの閣議(ラップバトル)は白熱する。トーマスは、アレキサンダーの財務計画は、戦争で負債を追わなかった州にまで税金の負担をさせる不平等なものだという。それに対し、アレキサンダーは、トーマスは奴隷を解放せず、搾取しており、そのために裕福であると批判した。そして、国の経済を強くするためには、全員が痛みを分ける必要があると説く。ますます過熱するアレキサンダーに、ワシントンは、妥協しながら、うまくやっていけない場合は仕事を失うだろうと警告する。
アンジェリカとアレキサンダーは手紙のやりとりを続けている。アレキサンダーは、トーマスへの不満をつづりながら、アンジェリカと遠く離れていることを寂しく思っている。アンジェリカは、手紙の「ディアレスト アンジェリカ」のドットの位置に愛の意味を深読みしているようだ。一方、イライザと息子のフィリップはピアノを弾きながら、9歳の誕生日を幸せに迎えている。イライザは、アンジェリカがロンドンから夏の休暇にやってくるのを楽しみにしている。スカイラー家はアップタウンの湖畔で休暇を取る予定だ。しかし、ハミルトンは議会で法案をとおすために計画を練らなければいけないと言い、同行するのを拒否する。
家に残ったアレキサンダー。ある日、マリアという女性が家を訪ねてくる。夫からひどい扱いを受けているという相談だったが、二人は情事にもつれこんでしまう。その後、マリアの夫が、アレキサンダーを脅して金銭を要求。それを支払いながら、アレキサンダーは情事を続けてしまう。
アーロンは、道でアレキサンダーに出くわし、二人は立ち話をする。アレキサンダーは、自分の案を議会に通すために、アーロンのように無口にほほ笑み、妥協しようという。ジェームズ・マディソンとトーマス・ジェファーソン、アレキサンダーは3人会食をし、遷都とナショナルバンクを作るというお互いの案に妥協点を探り合った。アレキサンダーは、妥協したが、大義のためだったといい、アーロンに主張なしで何ができるのだと問いかける。そう言われたアーロンは、自分もその3人の話し合いの場所にいたかったと嫉妬心を高めるのだった。(The
Room Where It Happens)
重要なことは閉じられたドアの中で決まる。様々な曲調が入り混じる名曲
アーロンが、スカイラー姉妹の父親からニューヨーク上院議員の座を奪うと、アレキサンダーとお互いに忌み嫌うようになっていく。そして、アレキサンダーは、トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムズとも溝を深めていく。それに追い打ちをかけるように、ワシントンが大統領を続投しないことを決める。次期大統領にはジョン・アダムズが選ばれ、ジョン、ジェームズ、アーロンは後ろ盾をなくしたアレキサンダー降ろしを画策する。そして、アレキサンダーが多額の金を個人的なことにつかっており、国庫の金を不正利用したのではないかと言いがかりをつける。アレキサンダーは、何も不正なことはしていないが、マリアとの愛人関係とその夫に脅迫されて支払ったことを白状する。そして、自分の名誉のために、自らその事実を世間に公開したのだった。失意の中、過去の手紙を燃やすイライザ。燃えるように愛し合った記憶をたどるも、手紙を燃やすことで、後世、誰にも彼女の気持ちを知ることができないように。(BURN)
その数年後、ハミルトン家のフィリップは父と同じ大学を卒業し、父親を誇りに思っていた。ある日、知人ジョージ・イーカーが、街灯演説で父アレキサンダーを侮辱していたと聞く。激怒し、謝らせようとするも断られ、決闘を申し込む。アレキサンダーにアドバイスを求めるフィリップ。アレキサンダーは、ことを重く受け止めない。「友達同士で、名誉ある男なら決して撃つことはないだろう」と言って、銃を空に向けて撃つようにアドバイスし、自分の銃を持たせる。しかし、実際に決闘が始まると、ジョージは10を数え終わらないうちにフィリップの後姿を撃った。フィリップは、死の淵に追いやられる。息子のもとへ駆け付けたアレキサンダーとイライザ。フィリップは、母とピアノを弾いた思い出を語り、両親に見守られながらこの世を旅立っていく。最愛の子供を失うことほどつらいものはない。その後、ハミルトン家はアップタウンへ引っ越し、静かな時間を過ごす。アレキサンダーは、庭いじりをし、教会へ足を運び、イライザに許しを請う。どん底の中でイライザは、アレキサンダーの手を取り、彼を許す。二人は失意の中、手を取り合うことしかできないでいた。
第三代大統領選挙が始まり、トーマス・ジェファーソンとアーロン・バーは引き分けに終わり、再選挙が決まる。アレキサンダーは、アーロンを支持せず、世間にトーマスを支持すると公表する。そのことはトーマスを大統領就任へと導いた。法律によってアーロンは副大統領になったが、トーマスから権力を与えられず、いら立っている。そして、アーロンは自分を支持しなかったアレキサンダーに決闘を申し込む。
夜明け前、二つの川が重なる川辺に二人はそれぞれの目撃者(セカンドと呼ばれる)と医師をつれて、船でやってくる。かつてフィリップが撃たれた場所に近いところだ。アーロンは、アレキサンダーを殺さなければ自分が殺されてしまうと精神的に追い詰められていた。そして、アレキサンダーに銃口を向ける。一方、アレキサンダーは銃口を空に向けていた。アレキサンダーは、アーロンの銃弾に倒れる。アレキサンダーは、死の淵で、どのようなレガシーが残せたかを考えている。彼の周りの人々は、それぞれにアレキサンダーの功績をたたえる。アーロンは、出会った頃、この国を偉大な国へと導くという同じ想いであった友人同士、力を合わせればうまくいったのではないかと後悔する。残されたイライザは、悲しみに打ちひしがれるだけでなく、アレキサンダーの膨大な数の文章を読み、兵士たちに話を聞いて、彼の功績をつづった。そして、孤児だったアレキサンダーを想い、孤児院を創設し、大勢の子供たちを救ったのだった。
参考文献)
Lin-Manuel Miranda, Jeremy McCarter, 2016, 『
Hamilton: The Revolution』,The United States of America:Grand Central Publishing; Illustrated.
Amanda Bjerkan Hennessy, Isabella Bjerkan,2020,『
A Kids' Guide to Hamilton the Musical』, The United States of America:Independently published
みどころは有色人種のアーティストたちの熱演のぶつかり合い
この作品から学び、自分がなにができるかを考えさせられる
ハミルトンは独立戦争後のアメリカで、移民の孤児が初代財務長官になり、この国をよりよくしようと、国のために尽くした功績を、現代社会におきかえて描いた点が斬新な作品といえます。ラファイエットとアレキサンダーが、重要なポジションに就任した場面では、「移民なのに、いい職につけたな」と向き合うシーンは、観客から大きな拍手と口笛が吹かれ、現代の多様性の歓迎を肌で感じます。また、「The
Story of Tonight」のシーンは、オリジナルキャストであるレスリー・オドム・Jr(アーロン・バー役)が話しているように、有色のアーティストだけで構成されたミュージカル史上画期的で、歌詞との調和も心打たれる場面のひとつです。ハミルトンの著者であり、作詞作曲を手掛けたリン・マニュエル・ミランダが、ジョージ3世だけを白人キャストとして起用し、それ以外のキャストを白人以外に決めたこともインパクトを持っています。
舞台の演出はというと、18世紀のアメリカらしさを出しながらも、スーパークールな照明によって、くすぐったいような恥ずかしさを全く感じさせない華やかな舞台装置。コスチュームは、クラッシックでありながら、モダンな色遣いと美しいフォルムに目を奪われる。ピューリッツァー賞、トニー賞11部門受賞。観客の熱狂も舞台を最高に盛り上げるエッセンス。アメリカで社会現象にもなったハミルトン。歌、リズム、思想、ダンス、すべてが新しく、楽しい作品。若者の歴史への扉を開け、現代の差別問題にも問題提起をした非常に意味の深い必見のミュージカルです。
(公演時間 2時間45分)
チケット正規料金
平日
£175,£150,£135,£110,£100,£75,£69.50,£57.50,£39.50
金・土・ピーク時全日
£200,£175,£150,£110,£100,£82.50,£72.50,£57.50,£42.50
10月以降料金は変わります
※プレミアムも含め、全席座席シートの形状は同じです。
※2 最新のチケット料金は、劇場公式サイトをご参照ください。
※ご予約には、別途、予約手数料がかかります。
上演日と上演時間
<上演日と開演時間>
月火水木金土 19:30-
木・土 14:30-
※12月25日は休演。
年末年始などは、スケジュールが通常と異なります。
<上演時間>
2時間45分(途中休憩を含む)
<劇場のガイダンス>
強い言葉の表現などがあり、10歳以上のお子様にお勧めです。4歳未満のお子様はご入場頂けません。16歳以下のお客様は、大人のお客様(18歳以上)同伴の必要がございます。
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劇場へのアクセス
<ハミルトン 劇場の住所および場所>
ビクトリア・パレス劇場
Victoria Palace Theatre
79 Victoria St, L
ondon SW1E 5EA
<劇場までのアクセス>
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