麗しき宮殿とイングリッシュ・ガーデンに癒される
ブリジャートンの世界に魅了された人におすすめの植物園
地上で花を咲かせる植物種の10分の1以上、700万種以上の保護植物を収集するキュー・ガーデンズ。正式名所は王立植物園「Royal Botanic Gardens」で、1759年にリッチモンド宮殿に所属する施設として造られました。132ヘクタールの広大な敷地内では、植物の生態系を学んだり、美しい眺望を楽しむことができます。
キューガーデン どんな人におすすめ?
キューガーデンの歴史
1759年に、ジョージ3世の母であるオーガスタ王女がに9エーカーの植物園を設立したのが始まり。1802年、ジョージ3世がリッチモンドとキューの領地を統合し、1840年にはキューは王室から政府へ移管されました。ジョージ3世と王妃シャーロットは、夏の避暑地としてキュー宮殿を訪れていました。ジョージ3世の病を癒す場所だったともいわれています。キュー宮殿(期間限定展示)には、シャーロット王妃の過ごした部屋や亡くなった際に座っていた黒馬毛の椅子も展示されています。
18世紀に英国人博物学者ジョゼフ・バンクスが南洋公開中に集めた植物コレクションをキューに送ったことから、本格的な植物園としての役割を始めます。その後、植物収集家のフランシス・マッソンが南アフリカへ渡り、数千の植物の株を持ち帰りました。さらには、キューの庭師たちがタヒチへ渡り、1000本のパンノキの苗を持ち帰ります。1848年には、パームハウスが完成し、寒いイギリスでも温かい気候のもとで育つ植物を維持することができるようになったのです。

キュー・ガーデンの見どころ
計画なしにのんびり訪れるのもよし、様々なテーマのツアー(トレイル)に参加するのもよし。ここでは、広大なキュー・ガーデンズの見逃せないスポットを紹介します。
テンペレート・ハウス Temperate House
1859年ヴィクトリア時代に建てられたグラス温室。4,880平方メートルと非常に大きく、この時代の温室としては世界最大。ヴィックトリア調の豪華な正面エントランスの装飾が特徴。ここでは、16mと世界で最も背が高く、さらに成長し続けるチリ産ワイン・パームの木や、160年ぶりに開花したエキゾチックなアフリカの花プロテアが展示されています。


キュー宮殿 Kew Palace
1631年オランダ商人サミュエル・フォートレイによって建てられた4階建ての小さなレンガ造りの宮殿。英国王室によって1728年より使用されはじめ、1781年にはジョージ3世(在位1760-1820)が購入しました。その後は、ジョージ3世とシャーロット王妃の避暑地として使用されています。王妃は、1818年にキュー宮殿で人生最後の時を迎え、その時に座っていた黒革の椅子は今でも展示されています。

パームハウス The Palm House
1848年に完成し、キュー・ガーデンズの顔ともいえる温室。建築家たちは、この大きなガラスハウスを建てるために、造船の技術を利用したため、ひっくり返った船のような形をしています。かつて日陰をつくるために緑色のガラスパネルが使用されていましたが、規模な改修がされて、1988年に現在の姿に至っています。涼しい気候が特徴のイギリスにおいて、熱帯気候を再現しているハウスの中では、コマドリなどが巣をつくり、生活しています。ここでは、1775年に植えられた世界最古の鉢植え植物「Encephalartos altensteinii」を観ることができます。イギリスに居ながらにして、熱帯の楽園を訪れたような気分を味わえる場所とも言えます。
京都西本願寺勅使門とランドスケープ Japanese Gateway & Landscape
1910年にロンドンにて行われた日英展示会にて造られた日本庭園。桃山時代に造られた京都西本願寺勅使門の複製で、5000平方メートルの広く、美しいランドスケープは必見です。1976年には、上皇御夫妻(当時皇太子御夫妻)がヒノキを植栽されています。

十重の中国風パゴダ Pagoda
アジアを感じさせる50mの高い十重の塔。これは1762年に建てられた中国風のパゴタで、18世紀半ばに英国で流行したガーデン・スタイル。この塔を囲む美しい展望は、ウィリアム・ネスフィールドによるもので、角度によって異なるパゴダを鑑賞するランドスケープを楽しむことができます。

Rose Garden ローズ・ガーデン
1848年に造園家ウィリアム・ネスフィールドによって設計され、約170種類のバラの品種が植えられているローズ・ガーデン。バラが美しく観られるのは、朝か夕方の早い時間帯。アプリコット色の香しい「Lady of Shalott」、紅茶のような香りの「Port Sunlight」、濃いピンクで目を引く「Princess Anne」などうっとりするほどの美しさを堪能して。
川沿いの散歩道 Riverside walk
細く穏やかに流れ、自然に囲まれたテムズ川の土手の風景が広がるこのエリア。イギリスのロマン主義画家ウィリアム・ターナー(1775-1851)は、この付近リッチモンドのテムズを数多く描きました。晴れた夕暮れの風景は、ターナーの絵画を思い起こさせます。

ブラッスリーで本格的な食事も
ピクニックもいいけれど、朝食やランチのコース料理やアフタヌーンティーを楽しめるBotanical Brasserieで優雅に食事をするのも贅沢。キューならではの、環境に配慮したベジタリアン・アフタヌーンティーのメニューも。混み合う季節は、予約していった方が無難。その他にも、カジュアルでスタイリッシュなレストランやカフェがいくつかあり、のんびりと一日かけて遊びに来るべき場所ともいえます。
キュー・ガーデンを楽しむためのお役立ち情報
園内バス Kew Explorer land train
園内6ヶ所を30分ほどで循環するバス。停留所1「ヴィクトリア・ゲイト ヴィクトリア・プラザショップ」を朝11時に出発し、定期的に発着します。利用料は、大人£6.50、子供(17歳以下)£2.50。広大な土地であるので、効率的に見て回るのにとても便利。
停留所
1ヴィクトリアゲー2トーテンプレートハウスー3グレートパゴダー4ウッドランドウォーク-5ブレントフォードゲートー6キュー宮殿のオランジェリー
ウォーキング・ガイド Guided walking tour
熱帯植物の温室「パーム・ハウス」など「ヴィクトリア・ゲイト ヴィクトリア・センター」のエリアをガイドが無料で案内してくれるウォーキング・ガイド。季節やその時期によって、ツアーのテーマや時間は異なります。また、ジョージ3世とシャーロット王妃がどのようにキュー宮殿で過ごしていたかをコスチュームに身を包んだガイドたちがユーモアたっぷりに案内してくれる「ロイヤル・キュー」も人気です。
自分で歩く
地図(できればガイドブックを購入して)を片手に、のんびり自分で歩いて回ると、動物との出会いや不思議な植物との出会いを体感することができます。また、森林浴効果で心も穏やかに。家族でアクティブに過ごしたい人は、小学生用の自習ガイドを見ながら、植物観察を楽しめます。
Kew Gardensのウェブサイトでは、さまざまなテーマのトレイルを提案。「アートと建築」「隠れた歴史的写真」カップルのための「ファースト・デート」「マインドフルでウェルビーイング」なトレイルなど、テーマに合わせて、園内をめぐることができます。
キュー・ガーデンズへのアクセス
キュー・ガーデンズ Kew Gardens
(Royal Botanic Garden)
add: Kew Gardens , KewRichmond, Surrey, TW9
Google Map
hp: キュー・ガーデンズ公式サイト
category: 植物園・庭園
station: Kew Gardens駅 徒歩5分
ticket: 9月2日から10月31日まではピーク価格
大人£28(オンライン£25)4時以降£11(オンライン£10)
子供(4-15歳)£4(オンライン£2)4歳以下は無料
9月1日まではサマー割あり、11月1日から1月31日はオフピークで大人£20(オンライン£17)。16-29歳と学生、65歳以上も特別料金あり。詳しくは公式サイトでご確認ください。
(注)キュー宮殿、クイーン・シャーロット・コッテージは入館料が必要になります。またオープン期間も限定されています。
キュー宮殿は2026年9月27日まで公開
キュー宮殿:毎日午前11時から(最終入場は午後4時)
ロイヤルキッチンズ:毎日午前11時から(最終入場は午後4時)
クイーン・シャーロットズ・コテージ:週末および祝日は午前11時30分から(最終入場は午後3時30分)。
open:
5月1日-8月31日
月-金 10:00-19:00(最終入園は18:00)土日・祝日 10:00-20:00(最終入園は19:00)
9月1日-30日
毎日 10:00-19:00(最終入園は18:00) 9月13日のThe Gardensは11:00オープン
10月1日-24日
毎日10:00-18:00(最終入園は17:00)
温室は毎日10:00-17:00
※12/24-25は閉園
所要時間:3-4時間
付近の観光名所:-
備考:2003年、世界文化遺産に指定
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