13世紀からの狩猟地であった王立公園
ターナーの描いた自然美が広がる世界
リッチモンド・パークは、2500エーカーもの広大な王立公園。この公園と王室の関係は、13世紀のエドワード王の時代までさかのぼります。リッチモンドの名前が付けられたのは、ヘンリー7世の頃。
1625年には、チャールズ1世がロンドンの疫病から逃れるため、リッチモンド宮殿に移り住みました。しかし、王はリッチモンド・パークを石壁で囲んだため、もともとこ地で放牧や薪拾いをしていた住人達の反対に合います。結局、彼らが壁を超えるようにはしごを設置したそう。その頃の城壁の一部は、再建されて今も残っています。
チャールズ2世の時代になると、鹿の水飲み場として新しい池も作られました。18世紀に入ると、ジョージ1世のためのハンティング・ロッジやペン池が作られ、現在の水鳥たちの憩いの場となっています。
リッチモンド・パークは自然公園ですが、園内にはいくつかのみどころもあります。例えば、イザベラ・プランテーションと名付けられたガーデンは、第二次世界大戦の後、人手を加えて広がった自然の世界で、豊かな森林と多様な花や植物が静かに佇んでいます。
1847年に建てられた「ペンブロークロッジ」は、ジョージアン調の美しい建物。時の首相ジョン・ラッセル卿の自宅として使われ、現在は、テムズ渓谷の絶景を臨める人気のレストランになっています。また、18世紀には「ヘンリーの円丘」が作られましたが、ここは16世紀にヘンリー8世が狩猟の際、実際に立っていた場所だそう。その丘からは20キロも離れたシティのセント・ポール大聖堂が望めます。
リッチモンド・パークは、ロンドンにあるその他の王立公園とは異なり、自然公園であるため、森林が手を加えられながら維持されています。森林には、オークを中心に年輪を重ねた木々が豊かに生い茂り、珍しい植物や1000種類以上のクワガタムシなどの甲虫が生息。何世紀にも渡って存続し続ける約650頭の赤鹿とダマ鹿の群れも公園内でみることができ、春夏だけではなく、秋や冬にもそれぞれ季節の美しさがあります。まさにそれは、18世紀イギリス人画家ウィリアム・ターナーが描いた世界が広がっているといえます。
(衛生と安全面から、公園内の鹿やリスなどの野生動物からは距離を取り、絶対にお手を触れないようにご注意ください)
リッチモンド・パークへのアクセス
リッチモンド・パーク Richmond Park
add: Richmond Park Office, Holly Lodge, Richmond , TW10 5HS
Google Map
hp:リッチモンド・パーク公式HP
category: 公園
station: Richmond Station – British RailまたはDistrict LineでRichmondまで。さらに371または65のバスでPetershamの歩行者ゲートまで。
ticket: なし
open:歩行者 毎日24時間オープン(ただし、鹿駆除の期間は入場が規制されます)、自動車ゲート7:00-20:00
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