エディンバラから電車で３０分の場所にある、海沿いのリゾート地ノース・ベーリック。この海岸沿いには、老舗名門ホテルチェーン「マクドナルド スパ＆マリーンホテル」があり、トリートメントやゴルフ、食事をゆっくりと楽しむことができます。エディンバラに宿泊せず、こちらまで来るべき理由はいくつもあります。まず、エディンバラからこのノース・ベーリックまでの車窓から眺める美しく壮大な風景を楽しめるということ。夕暮れ時は特にミレーの絵画のような、田園風景を見ることができるのです。そして駅からホテルまではタクシーはなく、徒歩10分程度。でも、タクシーがいなくて幸いなのは、このヴィレッジにはまるで童話に出てくるお伽の国のような屋敷が立ち並び、その家々の間からは、海の煌きを垣間見ることができるから。新しい建物が多いのだけれど、その姿は中世の屋敷の姿で、看板やショップなど商業的なものを見つけることは難しい。それは便利な街になることでヴィレッジの表情が変わることを望まない住人がこの美しさを保っていることを物語っています。
効果的なトリートメントと開放的なスパ
せっかくホテルのタイトルに「スパ」とあるのだから、スパやトリートメント施術を受けないのではもったいない。ゴージャスな雰囲気だとか、遊び心がユニークな施設が気を引くスパが多い中、ここはシンプルな施設。とはいっても、手頃なコースがいくつもあることや、効果的なボディー・トリートメントには定評があります。たとえばAroma Localised Detoxは、傷つきやすいヒップや腿、胃などのケアを中心に構成されたコース。海洋成分を含んだパワフルなクリームはセリュライトに効果的で、気持ちもリフレッシュすることができます。また、屋外のこじんまりとした海洋スパは、美肌は勿論、海水エアーでリラックス効果も。少し冷える夕暮れ時、古い歴史的な建造物と、ただただ広く広がる空だけの風景を眺めながらスパに浸かる・・・こんな贅沢なことはありません。
北海フォース湾の眺望とラグジュアリーな空間
カントリー・サイドには大都市ホテルにない、親切なホスピタリティーを見出すことで、その滞在がぐっと幸せなものになることも。このホテルでの接客は、堅苦しさがない分、色々とお願い事を親身になって受けてくれるところにプラスαを感じることができます。また、1人のスタッフと話せば、関係するスタッフが全て顧客の状況を把握して即対応してくれるのです。その連携のスピードは一流ホテル並。ただ、接客はあくまでフレンドリーであるので、それもホテルの特徴なのでしょう。
スタンダードのダブルルームへ足を踏み入れれば、真正面の窓から北海フォース湾やゴルフ場が一望でき、そこにはただ静けさだけが存在します。湾には、渡り鳥の住処として豊かな自然が保護されているバス・ロックを見ることができ、海の青さは心を開放します。部屋は45平米ほどの広さで、ベッドもキングサイズでリネンやマットは上質。伝統的英国風のインテリアでありながら、内装は新築のような仕上がりで清潔。
夜は、キャンドルが灯り、肖像画で厳粛な雰囲気を保つダイニング・ルームでの3コースの食事（夕食込みでない場合£35.00）。スコットランドの素材を使用した魚や肉料理をゆったりと頂くことができます。これに朝食もついて1部屋£140（サービス料および税込み価格）。部屋・料理・接客・施設など、全てにおいてバランスがとれている印象を受けました。たった一日で身も心も芯から癒してくれたノース・ベーリック。観光地から一歩抜け出して、リラックスしてみませんか？
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