1917年にカフェとしてオープンし、様々な経営者によって引き継がれてきた劇場街の老舗。オペラの前には、タキシード姿の紳士が、ロングドレスの婦人をエスコートして店内に入っていく姿が多く見られる。「日本人が思い描く英国」らしい華やかで、威厳のある社交の場を体験できる場所でもある。セレブにも愛され、予約が困難だったレストランだが、今では3階がメンバーズクラブとなり、社交の場となっている。そんな老舗だからこそ、スタッフの対応は細やかで、居心地がいい。
この店の象徴は、ハーレクインのステンドグラス、深緑のレザーソファー、ユニークな絵画や芸術品。これらは残しつつも、2015年には改装し、エントランスからダイニング、プライベート・ルームまで、モダニッシュな要素を取り入れ、洗練された空間へと進化した。
写真:ひき肉を詰め、マッシュポテトで覆ったシェファーズ・パイ(£17.75)
また、メニューにも、少し新しい試みがみられる。料理長ゲイリー・リーによって新たに加えられたシーフード・メニューは、Ivyのファンからの要望を叶えたもの。前菜には、味噌、刺身などアジアンテイストを取り入れている。もちろん、人気の伝統的メニューに対しては常に保守的で、メインの「シェファーズ・パイ(£17.75)」や、いわゆるフィッシュ&チップスの「ディープ・フライド・ハドック(£18.50)」、長年人気の「アイビー・ハンバーガー(£15.50)」などカジュアルなメニューを多く持つ。曜日や時間帯によっては、2コースで£27.50というセットメニューも。伝統的なイギリス料理を、典型的なイングリッシュ・スタイルで楽しむにはもってこいのレストラン。
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THE IVY
ジャンル:ブリティッシュ(イギリス料理)
予算:£30-
ドレスコード:スマート・カジュアル
住所:1-5 West Street, Covent Garden, London WC2H 9NQ
電話:+44-20-7836-4751
Googleアクセスマップ
THE IVYウェブサイト
営業時間:月曜から水曜日 0pm-11:30pm、木曜から土曜日 0pm-0am 日曜は0pm-10:30pm
THE IVY看板メニュー:
Shepherd’s pie
シェファーズ・パイ
Roast Devonshire chicken (with stuffing & pommes sarladaise)
デボン産ローストチキン
Calves’ liver (melted onions, crispy bacon & devilled butter)
子牛のレバー(とろけるオニオン、クリスピー・ベーコン、伝統的デビル・バターと一緒に)
Beetroot salad (soft goat’s cheese, mint, walnut granola)
ビートルートのサラダ(ソフト・ゴートチーズ、ミント、クルミのグラノーラと一緒に)
お店の画像©CAPRICE HOLDINGS