『オリバー!』ミュージカル
ロンドン公演 ご予約方法、あらすじ、劇場、座席表
チャールズ・ディケンズの傑作『オリバー・ツイスト』を基にした作品
ライオネル・バーツの名曲の数々をマシュー・ボーンの監督・振付で

チャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』をもとした『オリバー!』は、ライオネル・バートの脚本・作詞・作曲で1960年6月にロンドン・ニューシアターで開幕しました。1968年には、長編映画が公開となり、アカデミー賞6部門を受賞、サウンドトラックアルバムはゴールドディスクを獲得。1999年にライオネル・バートはこの世を去りますが、1994年にキャメロン・マッキントッシュがプロデュースし、サム・メンデス監督によるで大絶賛されています。2008年には、ドュルーリー・レーン劇場の広大なステージをフル活用してのリバイバル公演。目玉は、ルパート・グールド演出、マシュー・ボーンが振付、ローワン・アトキンソンがフェイギン役、ジョディ・プレンジャーがナンシー役を演じ、2年以上に渡って上演されて話題になりました。
オリバー!のあらすじ
舞台はヴィクトリア時代イギリスのとある孤児院。飢えに苦しんでいる孤児の少年たちが、粥しか食べられず、もっと豪華なメニューを想像することで現実逃避している。孤児オリバーは、もっと食べたいと頼むと、問題児として教区の番頭であるバンブル氏とコーニー未亡人に目を付けられる。バンブル氏はオリバーを連れて街へ出て、葬儀屋のサワーベリー氏にオリバーを売ってしまう。
ある日、サワーベリー氏の従業員であるノアが、オリバーの亡くなった母親を侮辱すると、オリバーは怒って彼を殴り始めた。騒動に駆け付けたサワーベリー夫人と、娘のシャーロットはオリバーを棺桶に閉じ込めて、バンブル氏を呼び寄せる。大騒ぎになって責められたオリバーは逃げ出し、逃亡の末ロンドンへ。シティの喧騒の中、オリバーは、「アートフル・ドジャー」として知られる年上の少年と出会う。ドジャーは親切だが、怪しげな雰囲気。彼は、行き場のないオリバーをフェイギンの家に住まわせて仲間に迎え入れる。フェイギンはベテランの大泥棒で、少年たちをスリとして使っていた。フェイギンの仲間は、残忍な強盗ビル・サイクス、ビルの恋人ナンシー。オリバーはスリを悪いことだと理解せず、彼らに犯罪行為を仕込まれていく。ある日、スリに同行したオリバーは、その場に残されて警官につかまってしまう。

『Food Glorious Food』を歌い上げる孤児役の迫力の演技はみどころのひとつ
しかし、オリバーの潔白が証明されると、ブラウンロー氏は、オリバーをひきとることに。オリバーは、裕福で優しいブラウンロー家での待遇に幸福を感じるのだった。ある日、ブラウンロー氏は、オリバーに書店に本を返却するよう送り出す。しかし、路上には、ナンシーとビルが現れ、オリバーをさらい、フェイギンの隠れ家へと連れ戻してしまう。

残忍なビル・サイクスは、オリバーを誘拐。舞台はシティの雰囲気たっぷり
一方、オリバーの母親が残した金のロケットネックレスが手掛かりとなり、ブランロー氏は、オリバーが娘のエミリーの子供だと気づく。ナンシーは罪の意識から、ブラウンロー氏へ接近し、オリバーを返すと約束する。ナンシーの策略を知ったサイクスは、ナンシーを殺してしまう。ビル・サイクスに捕らわれたオリバーの運命の行方はどうなるのか?
(公演時間 2時間40分)
【見どころレポート】
2008年から2年間続いた『オリバー!』以来の公演は、素晴らしいキャストによって、ヴィクトリア時代の生き生きとした人々が描かれて心打たれるものでした。
孤児院で暮らす子供たちの演技力は目を見張るものがあり、フェイギンの下でスリとして生きる子供たちも、また底知れない力と目の輝きを放っています。そして、舞台がロンドンのシティへ移ると、私たちは、悪の巣窟が広がり、猥雑な雰囲気で満たされたヴィクトリア時代へ飲み込まれていきます。小説では、狡猾なユダヤ人大泥棒として描かれたフェイギンが、当作品ではどこか人情味のある、憎めないキャラクターとして登場。ビル・サイクスは、驚くほど冷酷で残忍な人物として恐れられています。そして、孤児院の責任者でバンブル氏とコーニー未亡人は、レ・ミゼラブルのテナルディエ夫妻のように、意地悪でありながらも、冷笑の対象としての役割を果たしています。

バンブル氏とコーニー未亡人は、レ・ミゼラブルのテナルディエ夫妻のような存在
やはりなんといってもライオネル・バートの名曲の数々は、初めて観る人にも心に響き、その世界に吸い込まれていくはずです。『You've Got To
Pick A Pocket or Two』は、フェイギンが子供たちにスリを教え込むシーンをコミカルに描いていますが、一度聴いたら忘れられないリズムで、15年前に観た『オリバー!』の世界にフラッシュバックしたほどです。『Oliver!』『I’d
Do Anythin』『Food, Glorious Food』『Where Is Love』『Oom-Pah-Pah』『Who Will Buy』『As
Long As He Needs Me』『Reviewing The Situation』などセンセーショナルなスコアで構成されて、最初から最後まで全ての音楽を楽しめる作品です。
今回、2025年のオリヴィエ賞の観点で作品を見ると、最優秀ライティングデザイン賞をPaule Constable & Ben Jacobsが受賞しています。最優秀リバイバル賞(ミュージカル部門)、最優秀主演男優賞(ミュージカル)もノミネートをしていますが、フェイギン役のSimon
Lipkinは迫真の演技で、今最も見て欲しい俳優のひとりです。

フェイギンにしては美しすぎる?Simon Lipkinは2025年最優秀主演男優賞候補
劇場へ足を踏み入れると、舞台の下に古いガラクタが置かれているのが目に入ります。物語が進むにつれて、完全に私たちは、セントポール大聖堂下の薄汚いアジトにいるような錯覚に陥るほど、舞台デザインは精巧に再現されています。舞台デザイナーのレズ・ブラザートンは、「後期摂政時代からビクトリア朝にかけての時代を反映して、時代を変えようと思ったことは一度もない。」といい、伝統を重んじています。イギリスでは、この映画を見て育った、学校の劇でオリバーを演じた人も多いというほど、親しんでいるその気持ちを尊重しているとインタビューでも答えています。
2008年に振付としてかかわり、今回は監督となったマシュー・ボーン(2025年オリヴィエ賞振付賞ノミネート)は、斬新な発想の振付師として有名ですが、『オリバー!』に関して、従来のダンスの動きよりも粗削りな、個性的な動きをする人々によって作られており、リバイバルは新しさをとりいれなくてはならないと同時に作品が機能しなくなるほど大きく変えないように、人々が大切にしているすべての要素をそのままにしたと語っています。その理由は、「オリバーは難しいテーマを扱っている。死、虐待、暴力、若い泥棒など楽しいことばかりではないけれど、みんなが愛着を持っている。国民のDNAの一部だから」
連日満席が続く『オリバー!』リバイバルは、多くのブリティッシュの観客で埋め尽くされ、公演の終わりには熱気に包まれていました。これぞ、イギリスというミュージカル、そのひとつが『オリバー!』であると胸が熱くなったソワレのカーテンコールでした。
キャスト
2025年のオリヴィエ賞最優秀主演男優賞にノミネートを果たしたフェイギン役のSimon Lipkinは、狡猾な大泥棒をコミカルに、どこか憎めない人情味あふれる男として演じ、その迫真の演技はスピーチレスの一言に尽きます。Lipkinは、かつてのウェストエンド『Oliver!(1994年 London
Palladium Production)』の舞台で、同級生たちがオリバー役に抜擢され、その羨望を糧にフェイギンの役を手にしたそう。『Guys
and Dolls(Phenix Theatre) 』でのネイサン役でも活躍しています。ナンシー役Shanay Holmesは、『The Bodyguard
Musical(Adelfi Theatre)』で主役レイチェル・マロン役が代表作。ビル・サイクス役のAARON SIDWELLは、ウィキッドUKツアーでフィエロ役を演じています。アートフル・ドジャー役には、『Les
Miserables(West End)』でガブローシュ役の経験のあるBilly Jenkinsが務め、情緒たっぷりに演じています。

オリバー役Jack Philpott(左)もドジャー役Billy Jenkins(右)も大人顔負けの演技
クリエイテイブス
脚本・作詞・作曲:Lionel Bart
プロデューサー・リヴィジョンズ&ニュー・マテリアル:Cameron Mackintoshi
監督・振付: Matthew Bourne
舞台デザイン・衣装デザイン:Liz Brotherson
照明デザイン: Paule Constable、Ben Jacobs
音響デザイン: Adam Fisher
座席について
ギールグッド劇場は、3フロアーから成る中型の劇場です。1階ストールズA列、B列は舞台を見上げるお席のため、少しお得な価格で提供されています。小さなお子様がご鑑賞されるには、少し見づらい可能性もありますが、前方に背が高い方が座って見づらいというリスクがないため、お勧めのお席です。お勧めのお席は、舞台全体が見やすく、俳優陣の表情が十分見て感じ取れるストールズA列ーN列辺り、または2階ドレスサークルA列-D列辺りです。

1階ストールズB18から見た舞台の距離感は迫力あり
上演日と上演時間
<上演日>
マチネ
-水・土・日 14:30-
ソワレ
火 19:00-
水・木・金・土 19:30-
<上演時間>
2時間40分(途中休憩を含む)
<備考>
3歳未満のお子様はご入場頂けません。
16歳未満のお客様は、大人のお客様同伴でのみご鑑賞頂けます。。
チケットのオンライン予約では、簡単にお席をご予約頂けます!
『オリバー! OLIVER!』のチケットは、当サイトから簡単にご予約頂けます。
当サイトと提携するLONDON THEATRE DIRECT(LTD)は、STAR加盟の信頼された大手ロンドンオフィシャルチケットエージェント。
『オリバー! OLIVER!』の良い条件のお席を多数取り揃えたチケットサイトです!『オリバー!』のチケットを座席表から簡単にお選び頂き、簡単にオンライン予約できます。
当サイトは、LTDのコンシェルジュ・パートナーです。
https://funlondon.londontheatredirect.com/から始まるサイト(FUN!LONDONのロゴが目印)でご予約のお客様の方へ、ご予約の確認、コンファメーションの発行を行っております。また、決済のエラーが生じる場合、サポートできる場合がございます。
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ギールグッド劇場へのアクセス
<オリバー! 劇場の住所および場所>
Gielgud Theatre
Shaftesbury Ave, London W1D 6AR イギリス
<劇場までのアクセス>
Piccadilly Circus地下鉄駅から徒歩3分
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チケット受け取り方法
オンライン予約で、ご予約後に届くメール(Order Confirmation)に添付のEチケット(QRコード付き)をご印刷またはスマートフォンなどへ画面保存の上、劇場ご入場時にご提示ください。
セキュリティチェックなどもありますので、お早目のご入場をお勧めいたします。公演開始後は、途中休憩までご入場できなくなる場合がございますので、ご注意ください。
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